「給食ぱん屋」店主の米本朝陽(こめもと あさひ)です。
私は大学卒業後ずっと小学校教師をしていたのですが、給食のパンが好きすぎて休日に作っているうちにパン作りへの思いが強くなり、地元でこじんまりとしたパン屋を開業することになりました。
「給食ぱん屋」という屋号には、『思い出の給食パンをリーズナブルに、いつでも提供したい』という思いを込めています。
そのこだわりは、小学生の時の思い出と、教師になってからの体験がもとになっています。
小学生の頃に風邪で学校を休んでしまった時、心配した友人が授業のプリントと一緒に、私の大好きなふわふわのコッペパンを家まで持ってきてくれて、とても嬉しかった思い出があります。
そして時が経ち、小学校教師になって給食で生徒たちとパンを食べていまたときに、ふとそのことを思い出し、懐かしさと嬉しい気持ちで心が満たされました。
『この味をいつでも食べられるようにしたいな』
それからは休日を使って、給食のパンを試作する日々が始まりました。
ときには作りすぎることもありましたが、食べきれなかった分は家族や友人、同僚に渡していたら、「おいしい!もっと作って!」とリクエストを頂くように。
最終的には生徒やその親御さんにもお願いされるようになり、すごく驚きました。
『パン一つでこれだけ喜んでもらえるのなら...、もっとたくさんの人に食べてもらいたい!』
そう考えて、給食ぱん屋を開業する決意をしました。
給食に出てきた懐かしいパンが、家族や友人との会話のきっかけになることを願い、今日もパン作りに励んでいます。